平成28年度 (一社)東京都スポーツ推進委員協議会
女性委員会企画研修会
平成28年12月3日(土)
新宿区立四谷中学校
講師 鈴木 徹 氏
研修会で講師を務められたのは、シドニー・アテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロで開催された、パラリンピックの陸上男子走り高跳び(切断などT44)に出場し、5大会連続入賞を果たし、また2006年のジャパンパラリンピックでは、義足選手としては世界で二人目となる2mジヤンパーになった鈴木 徹 さんでした。
高校卒業直前に、車の事故が原因で右足膝下を切断しました。その事故の様子や切断を決断したときの心情、義足を使うためのリハビリなど、ご自身の体験をお話になりました。
国際試合で様々な国を訪れ、日本はまだまだ、障がい者に対する偏見や差別はあるといいます。リハビリや装具が開発され、実生活で困ることはほとんどなく、みなさんが思うほ大変でも、かわいそうでもないそうです。そのような実情を知るために、もっと交流する場が増えるといいと話していました。
両親や周りの方々に支えられ、競技生活を続けてきたこと、現在、ご自身が親になり子供に伝えていることなど、経験から語られる言葉には、心に残ることがたくさんありました。
「事故で失ったのは足だけです。友達ややりたいと思うこと、実際に体験できたことはたくさん増えました。」と明るく語られていました。